【第2回 整形外科と整骨院】知らないと損をする?!病院の選び方【見逃し怖い】

整形外科

どうも~夫です。今回は整形外科と整骨院、どっちに行けばいいのかについて解説していきます。

整形外科と整骨院(接骨院)

まずは整形外科と整骨院の違いから
何が違うの?ってところですが

整形外科

医師が診療をしています

医師は診断、治療(投薬、注射、手術など)ができます

整形外科になるには

医学科で6年間の教育を受け、国家試験に合格する

初期研修を2年間:整形外科含む、一通りの科を研修します

後期研修を3年間:上級医のサポートを受けながら整形外科医として実際に診療します

その後、診療を継続し日本整形外科学会の試験に通ると整形外科専門医になります。最短で医学科入学から13年、初期研修から7年かかります。
医学科入学、医学科卒業、国家試験、専門医試験とたくさんの障壁がありすべてを合格するのは結構大変です。

整骨院

整骨院は柔道整復師が診療をしています。

柔道整復師は施術ができますが、診断、治療はできません。
(法律で決まっています)

柔道整復師になるには

3-4年間の学校教育(専門学校、短大、大学)を受け、国家試験に合格する

整形外科医と比べると短期間で資格を取得できることがわかります

怪我をした!どうしたらいいの?!

多くの方は整形外科もしくは整骨院を受診されると思います。

どっちを受診すべきかというと、

結論から言って、整形外科を受診してください!

整骨院は診断ができません。というか診断する権限がありません。

整骨院でこんな経験ないでしょうか

  • 怪我をして整骨院を受診、色々と触診をされ、折れてません!
    →画像検査なしに診断はできません
  • エコーを当てて、靱帯が切れてますね!
    →診断を下すのはアウト!

○○○の疑いがあるので整形外科を受診されるのをお勧めします

こういった整形外科受診を促してくれる整骨院は信頼できます

自院で治療ができますと言って顧客(患者)を抱えこみ、売上を増やそうとする整骨院は怪しいです

整骨院ができること

整骨院が施術して良いとされているものは法律で決まっています

  • 捻挫や打撲、挫傷等の急性期の怪我
  • 骨折や脱臼の応急処置(フォローは医師の同意が必要)
  • 脱臼整復は緊急時のみ(本来は医師の指示が必要)

ただ、本当に捻挫や打撲なのかは整形外科を受診しないとわかりません
捻挫も実は靱帯損傷だったり、打撲も実は骨折だったりといった可能性があります
なので、まずは整形外科を受診して頂きたいです

怖い実例

症例1

右肩が痛いため整骨院でマッサージを受けた高齢患者様。
帰宅後マッサージを受けた右肩が腫れてきたため、再度同じ整骨院を受診。
さらに同じ部位を施術されるが改善しないため当院を受診されました。
初診時、右肩はパンパンに腫れて肩は挙がらない状態でした。
エコーで観察すると、大量の皮下出血を認めました。
内服されている薬を聞くと、不整脈に対して抗凝固剤(血液サラサラの薬)を内服されていました。
抗凝固剤を止めるわけにはいかないため、治療としては局所安静をして頂き、皮下出血が自然に落ち着くのを待つしかありませんでした。結局、完治までに2ヶ月以上かかりました。

高齢化社会の進行に伴い、抗凝固剤・抗血小板剤を内服している高齢者が増えています。ただの打撲でも入院が必要になることもあります。
医療者としてはこの知識は常識なのですが・・・
このような適当な施術をする整骨院が少なからず存在します。同じ医療者として怒りを覚えます。

症例2

転倒して右手をついてから右手関節痛が出てきた高齢患者様
整骨院を受診し、大丈夫と言われ施術を受け続けていましたが改善しないため当院を受診されました。
レントゲンを撮ってみると・・・
手首の骨折あり、しかもズレています。怪我から3週間以上経過しており、変形した状態で骨がつきかけていました。
手術が必要なことをお伝えすると、大変ショックを受けられていました。
つきかけた骨を一度折り直し、整復してプレートで固定しました。通常よりも長時間、侵襲の大きい手術になってしまいました。
美容師をされており、仕事復帰にも時間がかかってしまいました。

まとめ

今回は整形外科と整骨院の違い、受診の仕方について解説しました。
如何だったでしょうか。

要点は3つ!

  • 診断できるのは整形外科!
  • 診断をつける整骨院はアウト!
  • 整形外科と連携できる整骨院は信頼できる!

自分の身体を守れるのは自分だけです。
よく吟味して整骨院を選ぶようにしてください!
疑問点などあれば気軽にコメントをお願いします!

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